2023.11.30

そもそもユニットバスとは？

「ユニットバス」と聞くとどんなお風呂を思い浮かべますか？
バスタブ、洗面台、トイレがひとつの空間に収まっているものを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

実はユニットバスとは「あらかじめ工場で製造した、浴室の壁・床・天井・浴槽などのパーツを現場で組み立てる作る浴室」を指します。ユニットバスはパーツを組み立てて設置するため、職人の技量に左右されることなく一定の品質を保つことができるのです。

「システムバス」という名称もありますが、基本的にはユニットバスとの違いはありません。

ユニットバスには３つの種類がある

ユニットバスには種類があり、洗面台、トイレ、バスタブがひとつの空間におさまっているものもあれば、浴室だけのものもあります。ここではユニットバスの種類をご紹介します。

１点ユニットバス

バスタブと洗い場で構成されるお風呂機能のみの浴室です。
トイレや洗面台がないので、浴室を広く使うことができます。一戸建てやファミリータイプのマンションで多く使われています。

２点ユニットバス

バスタブと洗い場に洗面台が設置されているタイプです。
こちらは賃貸物件や単身者向けの住宅でよく使われています。浴室とトイレが独立しているので、3点ユニットバスに比べると衛生面やプライバシーが保てる一方、1点ユニットバスに比べると浴室スペースが狭くなります。

３点ユニットバス

バスタブ、洗面台、トイレがひとつの空間に設置されているタイプです。
一人暮らし向けの賃貸住宅やビジネスホテルで多く採用されています。コンパクトで掃除はしやすいのですが、その分浴槽が狭くなります。

ユニットバスの歴史

現在のFRP（繊維強化プラスチック）製のユニットバスは日本で開発されました。
開発に携わったのは日立化成工業（現：株式会社ハウステック）と東洋陶器（現：TOTO株式会社）、開発のきっかけとなったのは1964年の東京オリンピックです。ホテルニューオータニをオリンピック開催に間に合うよう建設するため、工事を省力化して工期を短縮する手法として研究を重ねて開発されました。
その結果、1部屋につき1ヶ月を要していたバス、トイレの施工がわずか数時間に短縮することができました。

ユニットバスの特徴

昔ながらの総タイル貼りのお風呂（在来工法）に比べて断熱性、保温性が非常に優れている

在来工法とはモルタルにタイルを1枚ずつ貼って作る従来の工法です。
在来工法は冬の寒さの影響を受けやすいのですが、ユニットバスは気密性が高いため在来工法に比べると断熱性、保温性が非常に優れています。

参考：浴室全体を保温材で包み込んだ「パーフェクト保温」／ タカラスタンダード株式会社

防水性、防汚性に優れている

ユニットバスは床と壁のつなぎ目部分を一体型として造るので、水漏れの心配がほとんどありません。
ユニットバスに多く使われているFRP（強化プラスチック）は素材自体の防水性が高い特徴があります。壁は継ぎ目を極力少なくしたパネルで作られるため掃除がしやすく、表面もツルツルしているため汚れがつきにくい特徴があります。

当サイトのリフォームコラム「汚れが付きづらいお風呂でお掃除らくらく（TOTO編）」でも詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください。

在来工法に比べて工期が短い

「ユニットバスの歴史」でご紹介したように、ユニットバスは工期の短縮を目的として開発されたため、在来工法と比べて短い工期で施工することができます。工期が短いため浴室を使えない期間を最小限におさえられます。

最新のユニットバス事情

ひと言で「ユニットバス」といっても、メーカー各社で便利な機能や快適な入浴時間を演出する機能が発売されています。ここでは各メーカーのイチオシ機能をご紹介いたします。

ボタンひとつでらくらくお掃除

TOTO：床ワイパー、お掃除浴槽

ＴＯＴＯ独自の板状ワイパー水流とプログラムにより、二段階の洗浄で床面をぐるりとすみずみまできれいにし、床の汚れの原因となる角質や皮脂汚れをお掃除します。仕上げのキレイ除菌水はカビやピンク汚れの発生を抑えて、床のキレイを長持ちさせます。
お掃除浴槽はボタンひとつで掃除完了。 体に負担がかかる浴槽掃除が劇的に楽になります。外出先からアプリでお掃除を指示できるオプションもあります。

お風呂上がりのお肌しっとりずっとぽかぽか

タカラスタンダード：うるぽか湯

ミクロの細かい泡（マイクロバブル）が湯あたりをなめらかに、ちょっぴりぜいたくにおうちでスパ気分が味わえます。
マイクロバブルが毛穴に詰まった皮脂汚れもすっきり落とし肌を清潔に保つだけでなく、お肌の水分量を高めて湯上り後のお肌のしっとり感が長く続きます。
身体への熱の伝わりが緩やかになることで温浴効果が高まり、湯上り後も体が冷めにくくポカポカも続きます。

まるで温泉！お家でのんびりリラックス

ＬＩＸＩＬ：肩湯

肩湯を使用した半身浴は全身浴よりリラックス効果があると言われています。
肩を流れるお湯の心地よさ、流れ出る湯の美しさ、心地よい水音など五感で楽しむ極上の時間でリラックス効果もアップ。冷えがちな上半身を肩湯であたためて、快適にゆったりと半身浴を楽しめます。

寒い冬でも床があたたかい

パナソニック：床暖房

はじめの一歩の「ヒヤッ」を解消でき、入浴中も足元を温めてくれます。
年間電気代わずか約３７０円でこの快適さが得られます。

最新のユニットバスにふれてみませんか

今回ご紹介したユニットバスの機能はごく一部、ほかにもまだまだ最新の設備がたくさんあります。今回ご紹介した設備を含め、最新設備は各メーカーのショールームで実際に体験することができます。松坂屋建材ではTOTOをはじめ、LIXIL、パナソニック、タカラスタンダードなどのショールームにご案内しています。
ショールームの展示内容は変わる場合がありますので、ご覧になりたい設備がある場合は松坂屋建材までご連絡ください。

ご連絡、ご相談はお電話、またはこちらのフォームからお気軽にどうぞ。